位置ゲームに見る課題と今後の展望

今週はMIRU(画像の認識・理解シンポジウム)@浜松に参加してきました。そのうちちょっとレポートしたいと思います。今回はポケモンGOブームに見る位置ゲームに関して書いてみようかなと思います。ちなみに僕は一度「Resource Game」という位置情報ゲームをやったことがあり、ちょっとやりつつもそれほど続かなかったので、今回もどうせ続かないや、と思いそもそもやるつもりはありませんでした。まあでもちょっとARの感じを見てみようかと思い(正直ARの精度とかは大したことありませんでした。それでも一般レベルでは十分になってしまってる当たり、研究の中で出てくる幾何学的整合性の追究とかは何だったんだ、という話もちらほら)ちょっとだけ確かめてやめました。

やってないだけで、位置ゲーム自体は娯楽の形としてプラスの面もあると思ってます。

 

ポケモンGOも発想自体は新しくない

そもそもポケモンGOって従来の位置ゲームに、かつて一大ブームを巻き起こし長らく続いてきたポケモンというビッグコンテンツが交わり、AR技術を用いて現実世界でポケモンの世界を体験できる、というような魅力も交わってブームになったものです。GPSなどの位置情報を用いるゲームはそれほど新しいものではありません。一昔前からIngressやステーションメモリーズなどスマホ向けの位置ゲームはリリースされてますし、調べてみたら、ガラケー時代からもあったみたいです。Ingressはそこそこのはやりを見せましたがそれほど問題視されることはなかったように思います(ちょいちょい夜間徘徊で注意されたなんて話は聞きましたが・・・)

 

ポケモンGOに見る問題点

さてさてポケモンGO、リリースされてからしょっちゅうニュースで目にします。「ポケモンGOしていた女性が痴漢される」みたいなニュースもあり「それポケモンGO関係ないやろ」と突っ込みたくなることもあります(まあ歩きスマホしてて狙われた可能性はありますが・・・)

しかしながら、ポケモンGOの大ブームのなかで検挙される歩きスマホのニュースも目立ちます。ポケモンGOに限らず、そもそも位置ゲームは基本的に地図を見ながら移動するのでどうしても移動中にスマホを確認しないといけなくなります。位置ゲームをやるならスマホ確認の際の安全に気を使わないといけないのですが、そのマイナス側面が今回のブームで浮き彫りになった感じでしょう。

あとは一か所に人が集まってしまうゲームシステム、これはいいのか悪いのかはわかりませんが、ちょっと見直してみる価値はある気もします。

 

何でもかんでも禁止では何も生まれない

さて、ポケモンGO議論界隈ではきっと何百回も言われていることでしょうが、「危ないから禁止」では何も生まれません。今回MIRUの話の中でも似たようなのがあったのですが、何でもかんでも禁止するような環境下ではイノベーションは生まれないです。間違いなくポケモンGOに限らず位置ゲームと呼ばれるゲームでは歩きスマホは問題視されます。それは避けられないでしょう。ですがそのような問題提起があって、きっと各ゲーム会社はじゃあこういうゲームはどうでしょう?って提案をして、業界を刺激していくものと思います。それを1から禁止してしまうことはナンセンスでしょう。ステーションメモリーズは駅を回るゲームらしいのですが、電車に乗りながらチェックできる、駅以外ではスマホを見る頻度が低くなる、という点では優れたシステムだと思います。(やったことないです、概要すら違ってたらごめんなさい・・・)

 

今後の展望

ぼくは個人的にはウェアラブルバイスとしてOptical See-Through(OST) Display(眼鏡型のデバイスで透過ガラスに対して映像を重ねるもの)が一般的になったとき、ポケモンGO(というかそれに限らず位置ゲーム全般)の真価が発揮されるのではないかなと思います。OSTをかけて歩いててふと眼鏡のなかにポケモンが映ってそれを捕まえる、みたいな未来、どう世間に受け入れられるかは知りませんが、楽しみにしたいと思います。(というかCV系だし開発側に回る可能性も0じゃない・・・?)

まあ外野からいろいろ書いちゃいましたが、また今度。Alpha GO, Pokemon GOときて次は何GOが来るんだろう。